保育園入園前アレルギーチェックは何をする?食材リスト取り組み方と判明時にやることとは?!

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私は7か月の息子がいる育休中の主婦です。春から通う保育園の説明会まで数日となったある日のことです。

保育園入園前にはアレルギーチェックをしないといけないらしいよ

保育園児の子どもがいる職場の先輩から聞いたと言うのです。

アレルギーチェックって病院で検査するの?

そうじゃない?

調べたところ、保育園入園前のアレルギーチェックとは保育園からの食材リストに沿って食材を食べさせることで、アレルギー反応の有無をチェックすることでした。

食物アレルギーはしっかり対処しないと命の危険もある怖い疾患です。

この記事ではアレルギーチェックの進め方と、アレルギーがあると分かった場合の対応もご紹介します。

子どもが安心して保育園での食事を楽しめるよう、入園前のアレルギーチェックについて知っていきましょう。

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目次

保育園入園前のアレルギーチェックとは?

アレルギーチェックとは、一般的には医療機関でのアレルギー検査を指します。

ただし「保育園入園前の」となると、医療機関でのアレルギー検査ではなく、保育園から渡される食材リストに沿って自宅で食材を試していくことです。

給食やおやつで提供される食材を初めて保育園で食べるのではなく、入園前にまずは自宅で試し、アレルギー反応の有無をチェックしていきます。

厚生労働省の保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)にも以下のように明記されています。

家庭で食べたことのない食物は、基本的に保育所では提供しない

厚生労働省 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)

1歳前後での入園となると、まだ試していない食材も多く、保育園入園前にアレルギーチェックをしていくのは大変ですが、子どもの安全のため1つずつ試していきましょう。

多くの園では説明会の際に、食材リストを渡されることが多いようです。

保育園入園前のアレルギーチェックをしないとどうなるの?

保育園入園前の食材リストをもとにしたアレルギーチェックをしないと、保育園で子どもの月齢に合った給食を提供してもらえない可能性があります。

先ほどご紹介した厚生労働省によるガイドラインにもある通り、保育園では家庭で食べたことがない食物を提供できないからです。

そのため、食材リストによるアレルギーチェックの済んでいる食材のみの提供となったり、本来の月齢よりも前段階の離乳食の提供となったりする場合が多いようです。

入園までの限られた時間の中で対応していくのは大変ですが、一緒に頑張りましょう!

なぜ医療機関でのアレルギー検査は不要?

食材リストで少しずつ試していくよりも、医療機関でアレルギー検査をすれば早いのでは?と疑問に思う方もいるかもしれません。

アレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が何か分からない状態で検査をする場合、複数のアレルゲンに対して反応を調べることができるセット検査が行われます。

しかし、セット検査は100%確実な検査とは言えず、下記のような問題点があります。

  • 本来食べられる食材もアレルギーがあるという結果を出してしまうことがある
  • 検査できない食材がある

このようなことから、アレルギーの有無が不明の状況でやみくもに検査をする必要はないと考える医師が多く、いきなり入園前のアレルギーチェックを医療機関で行うよう求められることはありません。

親であればわが子は何かアレルギーがあるのかなと不安に思いますよね。

しかし、不安を解消しようといきなり検査をするよりも、まずは家庭で食べさせて様子をしっかり観察していくことが大切ではないでしょうか。

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保育園入園前アレルギーチェック食材リスト取り組み方

食材リストについては、保育園入園前の説明会で配られることが多く、食材は園によって異なります。

月齢ごとに対象となる食材も違ってくる為、アレルギーチェックをしなければならない食材は何なのかしっかり把握してから取り組みましょう。

食材リストの取り組み方は5つポイントがあります。下記をご覧ください。

食材リストの取り組み方:ポイント5つ
  1. 初めて食べる食材は小児科が開いている日の午前中にあげる
  2. 入園前に可能であれば2回以上試す
  3. アレルゲンになりやすい食材は1つずつ試す
  4. 野菜はアレルギーが起こりにくいため、複数同時に食べさせてもOK
  5. 手作りにこだわらず、ベビーフードや野菜フレークも活用しよう

食べさせる回数についても保育園によっては指定している場合があるので、渡された書類をしっかり確認するようにしましょう。

職場復帰後は忙しくなるので、無理のない範囲で保育園入園前にリストを埋めていけるといいですね。

基本的には離乳食の進め方と同じ考えで進めていけば大丈夫です。頑張りすぎず、手作りがしんどいと思う時には、市販品に頼ることも大切です。

ここからは詳しい食材リストの取り組み方と、アレルギーチェックをしていてアレルギーを疑う症状が出た場合の対応についてお伝えします。

①初めて食べる食材は小児科が開いている日の午前中にあげる

これは万が一アレルギーを疑う症状が現れた場合、すぐに診察してもらうためです。

午後にあげることがダメではないですが、アレルギー症状は摂取後すぐに現れることもあれば、数時間もしくは半日経ってから現れる場合もあります。

そういった場合にもすぐに診察してもらえるよう、特にアレルゲンになりやすい食材を試す時は、午前中に食べさせることを強くおすすめします。

②入園前に可能であれば2回以上試す

保育園からの食材リストに回数について明記がある場合は、その回数に従いましょう。

特に記載がない場合でも、2回以上試すことが望ましいです。なぜならば、初めて食べた時には症状が出なくても、2回目や量を増やした際に症状が現れることがあるからです。

食材リストの食材を全てチェックしていくだけでも大変なのに、2回以上となるとかなり負担に感じる方もいるでしょう。

2回以上が理想ですが、どうしても難しければ入園の際に保育園に相談しましょう。食事は楽しいものであって欲しい、子どもも親も頑張りすぎないことが大事です。

③アレルゲンになりやすい食材は1つずつ試す

食材にもアレルギー症状を起こしやすい食材と、比較的起こしにくい食材があります。

アレルゲンとなりやすい食材については、必ず1種類ずつ食べさせ、いつもと違う様子がないか確認することが大事です。

また特に注意が必要な「特定原材料」と「特定原材料に準ずるもの」については、食材リストに記載がなかったとしても保育園の給食で食べる前に自宅で与えるようにします。

特定原材料等の名称表示
特定原材料えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生義務

特定原材料に準ずるもの
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ
キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉
バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
推奨
(任意)
参照元 消費者庁HP

保育園の給食であまり使用されないナッツ類やそば、かには焦って試す必要はないですが、心配な場合は保育園に問い合わせてみましょう。

④野菜はアレルギーが起こりにくいため複数同時に食べさせてもOK

特定原材料に指定されるようなアレルゲンとなりやすい食材に比べ、野菜はアレルギー症状が出にくいとされています。

そのためまとめて茹でてポタージュにしたり、ベビーフードを使ったりして複数摂取しても構いません。

複数まとめてチェックできるのありがたい・・・!

絶対にアレルギーが起きないという食材はありません。

起こりにくい食材を与える場合でも、食後の様子を観察することを忘れないようにしましょう。

⑤手作りにこだわらずベビーフードや野菜フレークも活用しよう

離乳食を手作りで用意することは素晴らしいです。しかし保育園入園前にしなければならないことは、他にもたくさんあり、時間がいくらあっても足りないでしょう。

またお子さんによってはあまり離乳食を食べてくれない子もいますよね。

楽しんで手作りできる時は良いですが、そうでない時や、お料理が苦手という方はベビーフードや野菜フレークの活用をおすすめします。

ベビーフードは対象の月齢に合わせた食材の大きさや固さになっているので、離乳食作りの参考にもなりますね。

ベビーフードを使用する際には、アレルギー表示や原材料の確認を忘れないようにしましょう。

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アレルギー症状が見られたらどうする?

離乳食を食べた後に、「あれ?いつもと様子が違う?」と感じたら、迷わず医療機関を受診しましょう!

一口にアレルギー症状といっても多岐にわたります。

  • じんましんなどの皮膚症状
  • 咳、息苦しさなどの呼吸器症状
  • 腹痛や嘔吐の消化器症状
  • 意識がもうろうとするなどの全身の症状

万が一、受診前に症状が治まったとしても、診察を受けることを勧めます。

症状が出た際に可能であれば写真や動画を撮っておくと、診察で説明する時に役立ちます。

症状が治まってしまうと、「説明しにくいし・・・もう症状ないし・・・」と受診することに気が引けてしまいますが、次に食べた時にさらに強い反応が出るとも限りません。

アレルギーは命にかかわることもあります。少しでも違和感があったら、医師の診断を仰ぎましょう。

またアレルギーが怖いからと言って、自己判断による特定の食物の除去や、与える時期を遅らせるようなことは決してしてはいけません。

必ず医師の指導のもと進めることが大切です。

保育園入園前アレルギーでやることは?判明後どうする?

保育園の入園前にアレルギーがあることが発覚した場合にやることは、保育園側にアレルギーがあることを伝えることです。

入園前の面談がまだであればその時に必ず伝えましょう。万が一面談が終わった後であれば、速やかに保育園に連絡し、今後の対応について話し合わねばなりません。

アレルギーにより、保育園での生活で特別な対応が必要となる場合、追加で書類が必要になるなど入園前にやることは通常より増えます。

保護者の負担は増えますが、子どもが安心・安全に保育園での生活が送れるようにする為、保育園、アレルギーのかかりつけ医との連携がとても重要になってきます。

他にやることとして、保育園での緊急時の対応についての確認があります。後半に確認しておきたい項目を挙げています。

ぜひ項目をチェックして面談時の参考にし、あなたの不安がなくなると嬉しいです。

保育園・かかりつけ医との連携

前述した通り、保育園でのアレルギー対応をしていくには子どもを取り巻く、保護者・保育園・かかりつけ医の連携が欠かせません。

面談により、保育園で生活をするうえで、特別な対応が必要だと保育園側が判断すると「生活管理指導表」が渡されます。

「生活管理指導表」はかかりつけ医に提出し、記入してもらいましょう。

この「生活管理指導表」はアレルギーを抱える子どもを中心にした、かかりつけ医と保護者、保育園の3者の重要なコミュニケーションツールとなります。

生活管理指導表が作成されると、それをもとに再度面談が行われ、除去食の提供など保育園での具体的な対応についての話し合いが行われます。

生活管理指導表は入園時だけでなく、毎年提出が必要です。

食物アレルギーが改善し、医師からの指導でも除去食が不要となった場合は、保護者からの書類申請だけで良いことになっています。

2022年4月から「生活管理指導表」は保険適応となりました。普段受診する時の窓口負担と同じ負担割合での支払いとなります。

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入園前の面談で保育園に確認すること

保育園によってアレルギーへの対応の仕方、対応可能な範囲は変わります。入園前の面談で確認しておきたいことは、事前に紙に書き出しておくなどして、確認もれがないようにしておきます。

  • 給食は代替えメニューになるのか、お弁当持参なのか
  • 調理時や配膳時にはどんな対応をしているのか
  • 緊急時にはどんな対応がとられるのか
  • 連携している医療機関はどこなのか
  • エピペン®︎や抗ヒスタミン薬といった飲み薬などの預かりの可否や、緊急時の使用の可否について

上記の内容以外や、アレルギーに関することでなくても、気になることがあれば保育園に伝えておくと良いでしょう。

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まとめ

  • 保育園入園前のアレルギーチェックは、保育園からの食材リストに沿って自宅で食材を試していくこと
  • 食材リストは説明会で渡されることが多い
  • 保育園入園前アレルギーチェックをしないと、子どもの月齢に合った給食を提供してもらえない可能性がある
  • 医療機関での検査は100%確実でなく、またアレルギー症状がない段階で医療機関のセット検査をする必要はないと考える医師も多いため、まずは家庭で食べさせて様子を観察する
  • チェックする際のポイントは①初めての食材は診療日の午前中②2回以上実施③アレルゲンになりやすい食材は1つずつ④野菜は複数同時可⑤手作りにこだわらずベビーフード活用の5つ
  • アレルギー症状かな?と思ったら迷わず医療機関を受診する
  • 保育園入園前にアレルギーがあることが分かったら、保育園・かかりつけ医としっかり連携をとる
  • 入園前の面談ではアレルギーへの対応の仕方、対応可能な範囲、緊急時の連携先医療機関について確認をする

保育園入園前のアレルギーチェックとは、保育園からの食材リストに沿って自宅で事前に試してみて、アレルギーが出るか確認することです。

食材リストをチェックしていくことは、子どもの体調を見ながらになりますし、初めて食べる食材については時間的な制限も付くため、入園までにできるか不安に思う方もいるかもしれません。

食材リストを全てチェックすることが難しそうな場合には、無理をせず保育園に相談しましょう。

1番大切にすべきことは、子どもの健康、そして安全な保育園生活です。子どもに関わる大人たちがしっかりと連携し、楽しい保育園生活が送れるようにしたいですね。

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