世の中の主婦の味方である、テフロン加工のフライパン。
汚れも落ちやすく、洗い物のストレスから解放されると共に、調理がしやすいですよね。
先日、2歳の子がいるママ友がこんなことを言っていました。
テフロン加工のフライパンを2年使っているけど、最近こびりつきやすくなったの。寿命なの?
使い勝手が悪くなると、寿命なのかなと交換を考えたりもしますよね。
新婚時代からテフロン加工のフライパンを愛用している、主婦歴10年の私が解説します。
結論、テフロン加工のフライパンは、1〜2年が寿命の目安となります。
他にも、テフロン加工のフライパンが長持ちする方法や交換の目安、危険性や復活させる方法までわかりますよ。
使い勝手のいいものを使って、日々のお料理を楽しくしましょう!
テフロン加工のフライパンの寿命は?洗い方と長持ちの方法!
毎日のお料理や洗い物の味方である、テフロン加工のフライパンですが、長年使用している主婦であれば一度はこんなことを思ったことありませんか?
テフロン加工のフライパンなのにこびりつく!
寿命があるの?長く使いたいのに…
結論、テフロン加工のフライパンは商品にもよりますが、目安として1〜2年が寿命となっています。
焦げがつきにくく、お手入れが簡単になるフライパンですが、傷がつくとコーティングが剥がれやすくなり寿命を縮めてしまう原因にもなります。
テフロン加工のフライパンは高額なものもあるため、できるだけ長く使いたい場合は、正しい使い方や寿命をのばす方法を試すのがおすすめです。
正しい方法で使うことで、長く愛用できるのであればどんどん試したいですね。
しっかりと扱い方があるのは驚きですよね。
テフロン加工のフライパンには洗い方がある!
テフロン加工のフライパンは、正しい洗い方で寿命を延ばせるのなら、試すしかありませんね。
テフロン加工のフライパンは、汚れを拭いたあと、外側を洗ってから内側を洗い、水分を取るという流れが正しい洗い方です。
一見当たり前のように聞こえますが、日々が忙しいと私も含め、自分のやりやすいように洗ってしまい、甘くなってしまうこともありますよね。
家事育児仕事に追われると、つい見過ごしがちになりますね。
洗い方の鉄則を先に理解した上で、正しい洗い方を深めていけると、テフロン加工のフライパンの寿命を延ばす第一歩になります。
洗い方の鉄則
洗い方の鉄則は大きく3つあります。
下記は、絶対に頭に入れておくべき鉄則なので、よく読みましょう。
【鉄則1】冷めてから洗う
テフロンは、温度の変化に弱いので、調理の直後に冷水をかけると痛んでしまいます。
そのため、使用後はすぐに洗わず、触れるくらいの温度になるまで冷ますことが大切です。急激な温度変化を防いだり、汚れを緩ませるためにも、お湯を使うことをおすすめします。
【鉄則2】優しく洗う
硬いスポンジや研磨剤入りの洗剤で洗うことを避けるだけで、傷がつきにくくなります。
劣化の原因にもなるので、スポンジの柔らかい面で優しく洗うのがポイントです。
【鉄則3】洗った後は拭きあげる
洗った後は、取手が上になるよう逆さにして立てて水を切るのがおすすめです。
その後は、蒸発痕である白い斑点ができる前に、拭きあげましょう。
こんなにテフロン加工に対する鉄則があるなんて、正直驚きですよね。
洗い方の手順にもつながることなので、ざっくりと上記の3つを覚えておくと、他の調理器具にも機転を効かせて応用できそうです。
テフロンは、温度変化に弱いので、絶対に空焚きで乾燥させることはやめましょう!
洗い方の手順
ちなみに食洗機はどうなのでしょう?
食洗機は、取手のついたフライパンだと、取手の中に水が入り錆びることで、異臭の原因になります。
食洗機での洗い方手順は、取手の着脱可能なフライパンのみ使える方法です。
テフロン加工のフライパンの正しい洗い方を、実践してみました。
使い終えたフライパンの油や汚れを拭き取る
冷めると汚れが固まるので、手で触れる程度の温かさのうちに拭き取るときれいに取れます。
柔らかければ、食材の破片や焦げを取ったとしても傷がつかないので、安心です。
外側を洗う
外側に加工されているフライパンであれば、外側の方が汚れがスルッと落ちやすいです。
洗い方は共通で、中性洗剤で、スポンジの柔らかい面で優しく洗います。
内側(テフロン部分)を洗う
洗い方は、外側部分と同様です。洗剤に研磨剤が入っていないかだけ注意しましょう。
洗い流して拭きあげる
洗剤が残らないように注意し、洗ったらフライパンを立てておきましょう。
立てることで、取手の水抜き穴から水が抜けます。
拭き方は、内側外側の順番はないので、しっかり拭きあげることを意識して下さい。
取手の穴を活用して立てておくことで、錆びることなく水切りができるのですね。
上記の手順を知って、もっと早く知りたかったと感じたママたちも多いのではないでしょうか!
お湯で工夫することでも、フライパンへの負担が減りますね。
\フライパンを傷つけないソフトスポンジ/
テフロン加工のフライパンは長持ちさせる方法がある!
テフロン加工のフライパンの正しい洗い方がわかりましたね。
テフロン加工のフライパンは使い勝手がいいし、長く使いたい…
毎日調理する場合、そんなふうに思いますよね。
テフロン加工のフライパンには、調理中の火加減や空焚き、調理ずみの料理をフライパンで保存する期間をしっかりと把握することで、長持ちさせることができるのです。
正しい洗い方があったように、調理時や保管時にも長持ちさせる方法があります。
自分の間違った使い方で劣化を早めてしまっては、本末転倒ですよね。
- 空焚きしない(乾燥させる目的)
- 予熱は30〜40秒(調理前)
- 中火以下が基本
- 金属製のキッチンツールは使わない
- 調理した料理をフライパンで長く保存しない
上記の5つに気をつけるだけで、テフロン加工のフライパンを長持ちさせることができます。
詳細を見ていきましょう。
①空焚きしない
テフロン加工のフライパンを長い間空焚きすると、耐久温度をあっという間に超えます。
テフロンの劣化につながるので要注意です。
②予熱は30〜40秒
フライパンに水を落とした時に彈くくらいが理想です。
予熱の間に色々やってしまおうとすると、簡単に40秒は超えてしまうので、気をつけたいですね。
③中火以下が基本
ずっと強火で行うのは絶対に避けましょう。
テフロン加工の耐熱温度は250℃〜270℃です。
これは、強火で1分間加熱した時に達する温度であり、3〜5分間強火のまま加熱し続けると、400℃近くまで達してしまうのです。
どの商品も、耐熱温度は守るべきということがよくわかりますね。
④金属製のキッチンツールは使わない
フライパンについた傷は、劣化の原因となり、加工が剥がれることもあるので、傷をつけやすい金属のヘラやおたまなどは避けましょう。
角の丸いものや、シリコン製のものを使用することをおすすめします。
特にシリコン製だと、柔らかいのでフライパンに対して刺激が少なく、傷がつく心配がありません。
また、シリコン製のヘラの耐熱温度は、一般的に200℃〜280℃のものが多く、強火で長い間一定のところに置かない限り溶ける心配はありません。
心配な場合は、木製のものを使用しましょう。
⑤調理した料理をフライパンで長く保存しない
テフロン加工のフライパンの表面は、小さな穴があり、放置するとそこから料理の酸や塩分が染み込むことで、劣化の原因となります。
よって、”調理ずみの料理をフライパンで保存するのは、一晩まで”を目安にしましょう。
私の場合ですが、子どもの相手をしていると、ついついフライパンに放置して忘れがちになってしまうので、
上記のように、保存容器を横に置いてすぐ気づけるよう料理しながら工夫しています!
上記の5つを少しでもわかっておくだけで、フライパン使用時に、意識しようと心がけることができるので、ぜひ覚えておきましょう。
テフロン加工のフライパンの交換時期はいつ?
先述の、長持ちする方法を意識的に行っていたとしても、やはり物には交換時期がやってきます。
上記のような状態が続き、困ってはいませんか?交換の目安を挙げていきます。
- 下地が見えている
- 食材がこびりつくようになった
- 取手が壊れている
- 本体ががたつき、歪んでいる
上記の交換の目安と我が家にあるフライパンを照らし合わせて、当てはまっていないか確認をしましょう。
2つ以上当てはまる場合は、潔く交換を検討するのがおすすめです。
新しい使い勝手のいいフライパンだと、料理も捗り楽しいですよね。
目安となる事柄を少し詳しく説明します。
下地が見えている
テフロン加工が剥がれたことになるので、加工なしのフライパンを使っているのと同じです。
これではテフロン加工の調理のしやすさという、一番の強みが消えてしまいます。
食材がこびりつくようになった
上記とも関わってきますが、何よりこびりつくと焦げるんですよね。
料理中にも洗う際にも、作業がしにくくなる原因の一つになります。
取手が壊れている
持ち手部分が壊れてしまっては、危険すぎて料理どころではないですよね。
子どもが下にいた場合に、取手が外れて加熱されたフライパンが落ちたとすれば、やけどの危険性もあります。
本体ががたつき、歪んでいる
こちらも非常に危険ですね。
火元で、安定しないものを使用すること自体危ないので、がたつき始めたら考えるよりもすぐに、取り替えてしまうのがいいでしょう。
歪んでいると、料理もしにくくなりますね。
普段使っているフライパンを定期的に見て、状態をよく確認をしておくといいですね。
以上の交換する目安を、テフロン加工のフライパンを買い替えする検討材料にしてみてはいかがでしょうか⁉︎
テフロン加工のフライパンの危険性は?PFASと禁止の理由
そもそもテフロン加工というのは、フッ素樹脂コーティング(PTFE)された製品のことです。
PTFEは主にホットプレートや炊飯器に使用されていますね。
「テフロン加工の危険性が高い」とされるのは、コーティングが剥がれ、その物質が身体に入って蓄積されるからというものです。
実は、フライパンに使用されるPTFEは発がん性の指摘はなく、また剥がれて飲み込んでも体内に吸収されることなく排出されることがわかっているため、危険性の心配はないのです。
一般的にフライパンに使用されているフッ素樹脂はPTFEという種類なので、有害性のある物質とは全く異なります。
まとめてみてしまうことで、”フッ素樹脂は危険=テフロン加工のフライパンは危険”という見方になってしまうんですね。
危険性のない物質が使われているので、安心していいということですね!
テフロン加工のフライパンのPFASって何?
テフロン加工のフライパンを調べると出てくる、PFASですが、そんなに悪いものなのでしょうか?
PFASは、1万種類以上あると言われている有機フッ素化合物の総称であり、熱に強く、油などを弾く性質を持ちます。
テフロン加工のフライパンはやっぱり悪いんじゃ…
心配する必要は全くありません。PFAS自体の全部に毒性があるわけではありません。
先述でも述べましたが、フライパンなどに使用されているフッ素樹脂は、PFAS内のPTFEというものであり、体内に吸収されず、体外に排出されるものです。
確かにPFASには、発がん性を指摘するものや、分解されにくい物質として環境保全の視点で使用を禁止している国もあります。
しかし、指摘されている物質がテフロン加工として用いられているということではありません。
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テフロン加工のフライパンが禁止されている国がある⁉︎理由は?
日本では、有害性が認められたフッ素化合物を用いていないテフロン加工のフライパンに関しては、禁止されておらず、販売が許可されています。
しかし、ヨーロッパではPOPs条約という、国際的な取り決めが採用されたこと、環境に悪影響と判断されたことで、有機フッ素化合物を使用した製品の製造、輸入が禁止されています。
- 残留製有機汚染物質に関するストックホルム条約の略称
- 環境中に残留する有害な化学物質の製造や使用を制限する条約
現時点で、テフロン加工のフライパンに用いられる、PFASに有害性がないと容認している日本とは、全く真逆ということに驚きますよね。
それぞれの理由の詳細をみていきましょう。
理由【1】国際的にPFASの一部は使用禁止となっている
1万種類以上もあるPFASには、蓄積性や有害性が認められる物質を含むとして、使用が禁止されています。
それが、国際的な、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)によって、2009年と2019年に規制が確定した現状があるのです。
そのため、上記のような取り決めによって、ヨーロッパではPFASの規制を推進しているということです。
一部の有害性だとしても、PFAS全てを禁止しているのですね。
理由【2】環境に悪い影響を与える
有害性の他に、PFASは分解されにくく、環境への残留性が高いとして「永遠の化学物質」とも言われています。
それを受け、環境保全や土壌汚染を防止するために、デンマークやオランダではPFASを規制する動きが始まりました。
そのため、危険性のないテフロン加工のフライパンだとしても、PFASの種類に含まれることで、製造禁止となっているのです。
特に海外では、環境に関して日本よりも敏感な印象がありますね!
テフロン加工のフライパンは復活できる⁉︎クレンジングとスプレーを紹介
フライパンは高価なものもあるし、テフロン加工を復活させる魔法が使えたらなあ
テフロン加工のフライパンを愛用し、いずれ劣化してきた時に、上記のように思うママは少なくないはずです。
完全な復活は望めませんが、オイルクレンジングや家庭用加工剤を使用することで、使用感を改善させることができます。
お気に入りのフライパンであれば、なんとしてでも使用感を復活させて、テフロン加工と同様に使っていきたいと思うのも無理はありません。
自宅で済むのなら、時間がなくても隙間時間を見つけてできそうですよね。
テフロン加工のフライパンはクレンジングで使用感up!
この方法は、オイルクレンジングで沈着してしまった油汚れを取り除くというものです。
オイルクレンジングで油汚れを取り除くことで、料理のこびりつきが無くなり、使用感が復活するというわけです。
具体的な手順を見て見ましょう。
2−3cmほどの深さまで入れましょう。
少なすぎると取り除ききれないので、惜しみなく入れるのがポイントです。
180度程度の火加減で、30分放置します。
30分間は、火元に子どもが近づかないように注意してください。
30分加熱が終わったら、火を止めて、自然冷却します。
火傷に注意です。
冷却が終わったら、油を処理し、中性洗剤で洗います。
上記の手順で行うと、オイルクレンジングは完璧です。
大きいフライパンであれば、油の量は多く感じますが、これで使用感が改善するのであれば気になりませんね。
気になる場合は、安い油で行いましょう。
オイルクレンジング時に使用した油は、汚れ同様なので、きっぱりと捨てるのがおすすめです。
なんだか心も綺麗になりそうな感じがしますよね。
いつでも清潔を保つことができて、料理の味もぐんと上がりそうです。
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テフロン加工のフライパンはスプレーで復活可能⁉︎
オイルクレンジングで使用感を改善させる方法はわかりましたね。
お気に入りのフライパンをよりテフロン加工に近づけるには、やっぱり専門の業者に頼むの?それともせっかく使いやすかったのに新調?
そんな方も多いと思います。
実は「フッ素革命11」というスプレーでテフロン加工を復活させることができるのです。
- ご家庭のほとんどのものに使用可能
- 光沢やツヤが増す
- 滑りやすくなる
- 汚れがつきにくくなる
- フッ素が浸透し、素材をいつまでも保護してくれる
実際に、フライパンではないですが、他の商品で、まるでテフロン加工の使用感のようにスベスベを再現できたという声があります。
元々テフロン加工されていないものでも、このスプレーによって効果があるのはかなり信頼度が高そうですね。
それでは、テフロン加工のフライパンの復活に、スプレーを使うメリットとデメリットをご紹介します。
スプレーのメリット
メリットを2つ挙げます。
- 使いたい時にすぐに使える
- 吹きかけるだけなので簡単
一度購入してしまえば、中身がなくなるまでは何度でも繰り返し使えます。
また、使い方も簡単で時間がかからないので、忙しいママにはピッタリですね。
スプレーのデメリット
もちろんデメリットも存在します。
- 仕上がりにムラが生まれる
- 効果が持続しない場合がある
やはり、自宅で簡単に再加工するということは、それなりにムラが出たり、効果の持続もそれぞれになる懸念があります。
特に上記の2点は気にならず、とりあえず少しの間の応急処置と考えている場合は、さっと使えるスプレーがいいのではないでしょうか。
まとめ
- テフロン加工のフライパンの寿命の目安は1〜2年
- テフロン加工のフライパンは、汚れを拭いたあと、外側を洗ってから内側を洗い、水分を取るという手順で洗うことで、寿命が延びる
- テフロン加工のフライパンは、調理中の火加減や空焚き、調理ずみの料理をフライパンで保存する期間をしっかりと把握することで、寿命を延ばすことができる
- 交換の時期は、フライパンの下地が見えることや、こびりつき、歪みなどが目安
- フライパンに使用されるPTFEは発がん性の指摘はなく、また剥がれて飲み込んでも体内に吸収されることなく排出されることがわかっているため、危険性の心配はない
- ヨーロッパでは国際的な取り決めが採用されたこと、環境に悪影響と判断されたことで、有機フッ素化合物を使用した製品の製造、輸入が禁止されている
- オイルクレンジングや家庭用加工剤を使用することで、テフロン加工の使用感を改善させることができる
私も、テフロン加工のフライパンは3回ほど交換しています。
長持ちさせる洗い方や、使い方がこんなにも存在していたなんて、正直驚きました。
忙しい時はつい強火にしてしまったりと、フライパンへの罪悪感が抜けません‼︎
また、復活させる方法は耳にしたことはありましたが、詳しいことまでは把握していなかったので、しっかりとメリットデメリットを理解しながら、試してみようと思います。
忙しいママこそ、ぜひテフロン加工のフライパンを味方につけ、毎日の料理を充実させましょう!
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